本気で人生を変えたくて、ポニーテールを結んだことも。
泣いているあの人を、励ましたくて早起きしたことも。
まるで特別じゃなければ生きる価値のないみたく扱われる世の中で。
何者にもなれない絶望に立ち向かうため、少年少女はひたすら諦めないことをつらぬいた。
つらぬいた先で振り返ると、
背中を押す虹色の輝き、世界中に漂う涼風の一閃。
それが僕らの、青春の知らせだった。
思い出せ、誰かに奪われた自分を。
諦めるな、少しの妥協も許さない自分を。
鈍色の大空を快晴に変えるのは、いつだって雨上がりの憧憬。
その知らせを抱き寄せるために、夜明けまで足掻いていく生き様。
ならばこれは、本当の自分を取り戻すための物語だ。
Project;YouthSignal―僕らの思春期よ、全ての青春に届け―
嘉人と共に生徒会の風紀部門で活動している。
成績も学年トップ、要領もよく生徒会活動もそつなくこなし、教員からの信頼も厚い。
しかし、基本的に全ての他人に無関心で不愛想。
生徒会活動もクラスの推薦で半ば無理矢理入ったようなもの。
当然生徒間では浮き気味なところがあるが、本人は気にしない様子……。
何が彼女をそうさせるのか、物語を通して、彼女の過去も紐解かれていく。
「不愛想な理由? ……心当たりがあるなら、自分の胸に手を当ててよく考えるのね」
二年生にして生徒会副会長を務めている。
その働きは時に厳しく、かつ誰よりも丁寧。
普段は茶目っ気の利いた普通の女の子である。
実は自己主張が苦手で、そういったところがむしろ『完璧な生徒会副会長をしてしまう』むず痒さに繋がっているのかもしれない。
「こ、これはちょっと一人じゃ……手伝ってくれる?」
感受性豊かで笑顔が可愛らしく愛嬌がある。
ただ要領が良いとはいえず、クラスではいじられキャラとして知られ、しばしば行き過ぎたものも見られる中、そういったことへの静かな不安を心に閉じ込めつつ、表情豊かに優しく振る舞う。
彼女は嘉人達との出会いによって大きく成長し、取り巻く環境も徐々に変わっていく。
「凛子にだって……凛子にだって! どうしても曲げられない事はあります!」
普段から笑顔しかしないポーカーフェイス。
学校生活から全てが謎、感受性豊かなのに情緒的でない。
いつも周りとは一定の距離を保っているが、話し込むとどこか達観している。
嘉人とは一年生の時に図書室で会い、とても小さな約束をした。
彼女は学校において何か大きな目標を持っている様だが、嘉人との約束がそれと関係するかは、まだ知る由もない。
「僕は忘れてないよ、約束を……どうか、信じて」
ふわふわパーマが似合う、ノリに生きる明るい女生徒。
周辺生徒から『面白い人』で知られ、彼女を嫌う者はいないだろう。
一年生の時に梁ノ宮高校に転校してきて、持ち前の明るさとノリの良さですぐに溶け込み、とうとうノリで生徒会に入ってしまう、ノリだらけのノリノリガール。
仲良くなると少し振り回されることがあるが、そんなところも笑って許してしまう様な雰囲気の持ち主。
たまに持ち前の意外性をよく分からないタイミングで放つところがある。
「そういうのはねぇ、なんていうかなぁ……自分次第、てヤツですよ♪」
成績は普通、学校においてもあまり目立つことはないが、口数の少なさから『東雲静乃を超えてクール』と言われている。
生徒会では、主に口コミや目撃といった新鮮な情報を担当している。
美人なのに見た目を気にしない為に周りから勿体なく思われている。
基本的に反応が薄く、いつも眠そうにしている。
「うざいから……早く消えて」
本作の主人公。
間違っていること、自分の気に入らないこと、納得いかないことにはストレートにおかしいと言い切る。
そんな彼を一目置く者もいるが、反面、毛嫌いする者もいる。
この風紀が乱れた高校で『気に入らないもの』に文句を言うべく、時には駆けまわり、立ち止まる。
自分の価値を問い苦悩しながらも、彼の青春は始まった。
「分からねぇなら教えてやる……てめぇらが、どうしようもないクソ野郎だってことをなぁ!」
男子生徒の中で一番ステータスが高いと言われ、本人もそう思っている。
独善的なところがあるが、それらはストイックな姿勢で打ち込んだ功績から成る『彼の誇りそのもの』。
父が梁乃宮区から出馬した議員で「平和な街づくり」を手掛けている。
政治家の息子として、自分の住む町を良くするべく、梁ノ宮高校の悪化した風紀を率先して正そうと奮起する。
「――――――っておぉい! なんたって君はいつもそうなんだ!」
成績は普通だが、発想がお馬鹿。
すべてのお調子者感を集約したような人物。
しかし、『目利き』『根拠のない説得力』『ムードメイキング』において、この学校でかなう者はいない。とにかくタフ。
嘉人とは中学からの付き合いで、彼が駿平の高校受験を手伝い、なんとかその仲は物語の舞台である高校二年まで続いている。
「あんまり難しいこと言わねーでさ。どっちもやる、これで良いだろ?」
普段から生徒にも教職員にも好かれている、36歳とは思えないほどのイケメンで小粋な先生。
一部、彼と話したいが為に教えを乞う女生徒もいるが、噂によればすでに恋人がいるらしい。
本人に直接問いただすと、優しい顔にむしろ似合って、丁寧に、したたかに、賢く話を逸らされる。
普段の彼もきちんとした大人の態度で、なのに融通の利く有能な人材として厚い信頼を受けており、誰からも舐められない威厳を持っている。
「わかった、責任は先生がとるから。やっちまいなさい」主人公達が通う梁ノ宮高校(ハシノミヤ)には、問題が山積みである。
絶えない落書き、イタズラ、陰湿ないじめ、影の暴力、匙を投げた教員……。
そして風紀の乱れを律するべく動く本校生徒会、所属する生徒達。
各々が思春期独特の言い様のない不安感や焦燥感、日常を費やす欠落感に苛まれながら過ごしていた。
バラバラの目的と背中合わせの手探り。
つぎはぎの様に集まった彼らが、それでも素直な頃を思い出しながら不器用なりに友愛を深めていく。
果たして、乱れた学校の風紀は? 費やされた彼らの青春の行方は?
こうして彼らの『本当になりたい自分』を取り戻す追憶の青春が、今、始まる――。2016年の企画構想から約8年かけて制作された長編全年齢のノベルゲーム(テキストアドベンチャー)です。
全100万字のシナリオと10名のキャラクターが全編フルボイスで作品を彩ります。
クリックするたびに感じることができる触り心地のある演出と物語を彩るオリジナル楽曲でユースシグナルを全身でお楽しみください。
(※画面をクリックすることで、物語を進行することができます。)
ジャンル :全年齢青春倒錯ADV
選択肢について:あり(ルート分岐なし)
ボイス :一部除きフルボイス
プレイ時間 :25時間~30時間前後
最低:
- OS: Windows10
- プロセッサー: Intel Core i5
- メモリー: 4 GB RAM
- ストレージ: 2 GB の空き容量
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