概要
『徒花異譚』は、『腐り姫』などの尖った作品を様々贈りだしてきた“ライアーソフト”による制作のノベルゲームです。『フェアリーテイル・レクイエム』でタッグを組んだ海原望×大石竜子が不思議な“和”の世界を描き出します。
ストーリー
少女が気づくと、そこはどことも知れない暗い森の中だった。突如として現れた怪物に襲われた彼女は、筆を刀のように操ってものを斬る、謎の少年に救われる。
彼は「黒筆」(くろふで)と名乗り、慣れた声音で少女を「白姫」(しろひめ)と呼んだ。
しかし少女には、少年の顔にも呼ばれた名にも覚えはない。
というのも、彼女の頭からはすべての記憶が失われていたからだ。
黒筆いわく、ここは絵草子の中の世界である「徒花郷」(あだばなきょう)。
ありとあらゆる「おはなし」は、夢と同じように、どれほど深く溺れていても、覚めてしまえば何も残らない。
故にこの世界は、徒花──咲いても実を結ばない花に喩えて名づけられたのだという。
そしてふたりの役目は、ここにあるお伽話の世界を渡り歩き、話の筋に歪みが生まれていないかを見張ることらしい。
操り人形のように頼りない風情の白姫は、言われるがまま、手渡された一冊を開いた。
表題は――「花さかじいさん」。
虫食いが進み、朽ちる寸前のようなその絵草子が開かれると、紙面から眩い光が放たれ、少年少女はお伽話の世界へと連れ去られていった――。
キャラクター
黒筆
「徒花ってわかるか。決して実をつけずに枯れていく花のことだ」
黒衣を身に纏った少年。
「物語の世界を渡り歩いて、歪みがあれば正す」という使命を帯び、以前は白姫と共にそれに殉じていたという。
矢立ての中に携えた筆で、絵草子に欠けた文字を修復する。時には刀のように振るって敵を斬ることもある。
冷静沈着で、何事にも臆することのない性格。
白姫
「……まるで、あたまに霧がかかっているかのようです」
純白の着物を身に纏った、記憶喪失の少女。
黒筆曰く、記憶を失う前の彼女は、歪んでしまった物語を正す導き手のひとりであったらしい。
絵草子の文字を食った紙魚を手の内に捕らえることで、食われた文字を墨の形で取りだすことができる。
心優しく、控えめな性格。
花さかじいさん / 『花さかじいさん』より
「そのようなおたわむれを申しますと、鬼が来ますぞ。蛇が出ますぞ」
小さな村に暮らす老人。
柔らかな物腰の好々爺で、子宝には恵まれなかったが、心優しい伴侶とともに穏やかな生活を送っている。
乙姫 / 『浦島太郎』より
「あたしはね。生まれてから今まで一度も、不幸だったことなんてないの」
海の底にある壮麗な城、「竜宮城」の主。
妖しく神秘的な見た目だが、こざっぱりとした性格で、歯に衣着せぬ物言いをする。
うりこ姫 / 『うりこ姫とあまのじゃく』より
「嘘なんて、つまりは、覚めてしまった夢だもの」
山間の村に住む可愛らしい娘。
頭の回転が速く、こましゃくれた揶揄まじりの物言いで白姫を翻弄する。
桃太郎 / 『桃太郎』より
「さあ、行きましょう。道は、私の心が知っています」
川に流れついた大きな桃から生まれた青年。
凛々しい外見に相応しいまっすぐな正義感を持ち、人々を苦しめる鬼を倒すための旅に出る。
紙魚
金魚のような鯰のような、奇怪な生物。
主食は文字。大事な文字を食べられた書物は、先の展開を見失ってしまう。
白姫が触れると墨と化し、これを黒筆が書物に戻すことで、絵草子は元の筋を思い出す。
スタッフ
企画・シナリオ:海原望原画・キャラクターデザイン:大石竜子
音楽:さっぽろももこ / 松本慎一郎
システム協力:シルキーズプラス
制作:ライアーソフト
製作:ANIPLEX.EXE
キャスト
黒筆:加藤 渉白姫:南 早紀
花さかじいさん:玉井勇輝
乙姫:桑原由気
うりこ姫:高森奈津美
桃太郎:石谷春貴
最低:
- OS *: Microsoft® Windows® 10 / Windows 8.1 ※Windows RT/mobileは動作対象外です
- プロセッサー: Intel® Pentium®4 1.4GHz以上
- メモリー: 1 GB RAM
- グラフィック: 1280x720 ※VRAM256MB以上
- DirectX: Version 9.0c
- ストレージ: 4 GB の空き容量
推奨:
- OS *: Microsoft® Windows® 10 / Windows 8.1 ※Windows RT/mobileは動作対象外です
- プロセッサー: Intel® Pentium®4 1.4GHz以上
- メモリー: 2 GB RAM
- グラフィック: 1280x720 ※VRAM256MB以上
- DirectX: Version 9.0c
- ストレージ: 5 GB の空き容量
【Windows】: 〇【Mac】: ×【Linux】: ×